AGAとは

原因

AGAの主な原因はDHT（ジヒドロテストステロン）という物質です。

DHTが原因でヘアサイクルが乱れるために薄毛症状が出現します。

ヘアサイクルは、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階に分けることができます。

このうち最も長い期間は成長期で、2年～6年程度続くのが一般的ですが

DHTによる影響を受けたヘアサイクルは、成長期が最短約100日程度と短縮してしまいます。

そのため生える髪の毛よりも抜ける髪の毛のほうが多くなっていき薄毛の症状が出現します。

色々な誘因

●遺伝
AGAの発症に関与する遺伝情報が、母親から受け継ぐX染色体に含まれており遺伝の関与も大きいと言われています。
しかし必ずAGAが発症するわけではありません。

●生活習慣の乱れ
髪を健康に保つためには、良質のタンパク質やビタミン、ミネラルが不可欠となります。
また、亜鉛が不足すると髪の毛の成長が遅く、細くなります。

●ストレス
ストレス状態が続くと、自律神経のバランスが乱され、血行不良を引き起こします。
その結果、髪の毛に十分な栄養が行きわたらず髪が抜けやすくなります

当院の治療薬

当院ではAGA治療ガイドラインをベースに有効性の高い薬剤のみを取り扱っています。

２回目以降はご希望があれば郵送も可能です。

 

①フィナステリド
②デュタステリド
③ミノキシジルローション（ヴェラルティス５％・７％、ミノキシジルMAX）
④ミノキシジルタブレット

治療薬の組み合わせ

AGAの治療では、「脱毛を防ぎ」、かつ「発毛を促す」ことが重要です。

そのため、当院では次のような治療の組み合わせを推奨しています。

 

「脱毛を防ぐ」（フィナステリド or デュタステリド）

　＋

「発毛を促す」（ミノキシジルローション or/and ミノキシジルタブレット）

①フィナステリド1mg

②デュタステリド０．５ｍｇ

フィナステリドと同系統の内服薬です。

AGA治療ガイドラインではAランク（強く勧める）の推奨度です。

ザガーロとしても有名です。

 

▶効果：

AGAの原因となるDHTの合成を促すⅠ型5α還元酵素およびⅡ型5α還元酵素の両方を阻害することで抜け毛を予防します。

フィナステリド1mgとの６か月間の比較試験では、全毛髪数と毛直径の増加に関してデュタステリドが優れた結果を示しています。

より強い脱毛防止効果を求める方にはフィナステリドよりもデュタステリドをおすすめします。

 

▶注意：

20歳以上の男性のみ服用可能です。

女性の方への効果は認められておりません。

妊婦または妊娠の可能性のある方、授乳中の方には禁忌です。

デュタステリドは皮膚からも吸収されるため、女性やお子様が直接触れることがないように注意してください。

前立腺肥大・前立腺がんの検査を受けられる方は、医師に内服していることをお伝えください。

服用している間は献血をすることができません。

献血をする場合は、最低服用中止後１か月以上あけてください。

肝機能障害、性欲減退、アレルギーなどの副作用があります。

③ミノキシジルローション（ヴェラルティス５％・７％、ミノキシジルMAX）

医療機関専売のミノキシジル配合育毛ローションです。

ミノキシジルの配合濃度別に5%、7%、15%の3種類を用意しています。

ミノキシジル外用は、AGA治療ガイドラインではAランク（強く勧める）の推奨度です。

④ミノキシジルタブレット

ミノキシジルタブレットはもともと降圧薬として開発された内服薬で血管拡張作用があります。使用中に髪の毛が濃くなることがわかり、現在では発毛目的で使用されています。

 

▶効果：

血管拡張作用が頭皮の血行を促進し毛根を刺激します。

栄養を与えることで発毛を促します。

ミノキシジル外用薬に比べ、内服薬の方が吸収率が高くより高い発毛効果が期待できます。

 

▶注意：

効果を実感できるまでに3か月以上の内服が必要です。

発毛の状況に合わせて医師の指示で内服量を増減することがあります。

心臓病のある方や降圧剤を使用している方、20歳以下の方は服用できません。

治療開始後に抜け毛の量が増えること（＝初期脱毛）がありますがミノキシジルが作用することで生じる現象のため、ご安心ください。

副作用として、多毛、浮腫（むくみ）、肝障害、低血圧、にきびなどがあります。