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女性の薄毛治療
MIKIクリニックの女性の薄毛治療
女性の薄毛(FAGA)で医学的に有効性が認められている治療は、主にこれらのものです
・スピロノラクトンの内服
・ミノキシジルの内服、外用
・栄養補助のサプリ
MIKIクリニックでは、これらエビデンスのある薬を薄毛の進行度、既往歴やご予算に合わせて組み合わせて治療を行います。
薄毛治療として、オリジナルの薬を処方しているクリニックもありますが、とくに独自の薬に意味はありません。
オリジナルの薬に含まれるミノキシジルやスピロノラクトンは有効ですが、それに別の成分をつけ加えてオリジナルの名前をつけても有効性が上がるかは別の話です。
たとえば高血圧でクリニックを受診したときに、そのクリニックオリジナルの降圧薬を処方されても怖いだけですよね。
有効な成分がすでに検証されていますので、これらをきちんと使用することが重要です。
また頭皮に有効成分を注射するメソセラピーもその優先度は低くなります。
メソセラピーは効果の検証がはっきりされておらず、また費用が高い場合がほとんどです。
そもそも長期的な治療が必要な薄毛に関して、注射毎に効果を出すメソセラピーは不向きと私は考えています。
まずはエビデンスのある標準的な内服・外用治療を行って、それでも改善が得られない場合にメソセラピーを検討されればよいと思います。
薄毛治療は長期間にわたることが多く、ぜひ費用面もしっかりと考えて、自分にあった信頼できるクリニックをお選びください。
女性の薄毛とは
薄毛といえば男性のイメージがありましたが、最近では薄毛に悩まれている女性が増えてきました。
女性の薄毛は30代ごろから徐々に増加し、60代では30%以上の方が薄毛に悩まされています。
- 髪の毛の1本1本が昔より細くなった
- 分け目が目立つようになった
- 髪全体のボリュームが少なくなった
と実感される方が多いです。
薄毛の症状が出始めたら早めの治療をおすすめします。
ヘアサイクルについて
通常、2〜6年の周期でヘアサイクルは繰り返されていますが、薄毛の方の場合、数ヶ月〜1年程度で周期が終わってしまい、毛がしっかりと成長する前に抜けてしまう状態になります。
ここで重要となるのが、1つの毛根のサイクルは無制限ではなく約40回ということです。
毛根にある髪の毛を作る細胞が死んでしまうと、その毛根からは髪の毛が生えてこなくなると言われています。
その状態になってしまうと、薄毛治療を行っても発毛は難しくなります。
そのため、早めの治療が重要となります。
主な原因
「ジヒドロテストステロン:DHT」が主な原因となり、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。
DHTは男性ホルモンの1つですが、女性でもこのホルモンが毛乳頭細胞(髪の毛の司令塔)に「毛の成長を止めなさい」という誤った指令を出すことにより、抜け毛が増え薄毛となります。
その他の誘因
ホルモンバランス
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量は20代をピークに減少します。
エストロゲンは髪の毛の成長を助けたり、髪の毛のハリ・コシを出す働きがあります。
年齢を重ねるにつれてエストロゲン分泌が低下することにより、体内の男性ホルモンの比率が高まり、毛が細く薄くなってしまいます。
自立神経の乱れ
ストレスや睡眠不足などにより自律神経が乱れてしまうと、血管が収縮し、血流が低下してしまうことがあります。
それにより、毛髪の成長に必要な栄養が頭皮まで届きにくくなり薄毛に影響を与える可能性があります。
睡眠不足
成長ホルモンにより発毛が促されていますが、成長ホルモンは睡眠中に分泌が活発化します。
睡眠不足が続いていると成長ホルモンの分泌が低下し正常な育毛が妨げられ、薄毛に影響を与えてしまいます。
当院での治療
2回目以降はご希望があれば郵送も可能です。
①スピロノラクトン
②ミノキシジルローション2%
③ミノキシジルタブレット
推奨治療
女性の薄毛の治療でも男性型脱毛症の治療と同じく、「脱毛を防ぎ」、かつ「発毛を促す」ことが重要です。
そのため、当院では下のような治療の組み合わせを標準治療としています。
「脱毛を防ぐ」(スピロノラクトン)
+
「発毛を促す」(ミノキシジルローション or/and ミノキシジルタブレット)
スピロノラクトン(内服薬)
▶効果:女性も男性ホルモンが微量ではありますが分泌されています。
ホルモンバランスの変化で男性ホルモン濃度が相対的に濃くなると、ヘアサイクルが乱れ抜け毛が起き、結果として薄毛になります。
スピロノラクトンにより男性ホルモンが抑制され、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが整うと、ヘアサイクルが正常化され、抜け毛が減少します。
▶注意:急性腎不全の方、高カリウム血症の方、アジソン病の方は服用できません
ミノキシジルローション(ヴェラルティス2%)
医療機関専売のミノキシジル配合育毛ローションです。
女性はミノキシジル濃度が2%のものを使用します。
▶注意:ミノキシジルの成分によって血流が促進されることで栄養素や酸素が供給され、細い毛を太く成長させていきます。
頭皮から有効成分を吸収させて、毛髪に栄養を与えます。
ミノキシジルだけでなく様々な有効成分(アデノシン、プロシアニジン、プロキャビルなど)が含まれておりより強い発毛効果が期待できます。
さらにリポソームという技術により薬剤が深部まで浸透しやすく、持続的な効果をもたらします。
かゆみの原因となるプロピレングリコールを含まないため使用感が従来品とくらべ改善しています。
▶注意:1日2回、1回5プッシュ使用。
副作用として、皮膚炎、かぶれ、かゆみなどがあります。
ミノキシジルタブレット
ミノキシジルタブレットはもともと降圧薬として開発された内服薬で血管拡張作用があります。
使用中に髪の毛が濃くなることがわかり、現在では発毛目的で使用されています。
▶効果:血管拡張作用が頭皮の血行を促進し毛根を刺激。栄養を与えることで発毛を起こさせます。
ミノキシジル配合の外用薬に比べ、内服薬の方が吸収率が高くより高い発毛効果が期待できます。
▶注意:効果を実感できるまでに3か月以上の内服が必要です。
発毛の状況に合わせて医師の指示で内服量が増量することがあります。
心臓病のある方や降圧剤を使用している方、20歳以下の方は服用できません。
治療開始後に抜け毛の量が増えること(=初期脱毛)がありますが、ミノキシジルが作用することで生じる現象のため、ご安心ください。
副作用として、多毛、浮腫(むくみ)、肝障害、低血圧、にきびなどがあります。