メディカルダイエット

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ダイエットを助けるGLP1

当院では、GLP-1薬(サクセンダ、リベルサス)を取り扱っています

2回目以降は、来院なしでの郵送も可能です。

GLP-1薬の効果

GLP-1(グルカゴン様ペプチド1)の受容体に薬剤(サクセンダやリベルサス)が作用することにより、ダイエット効果が発揮されます。

薬がGLP-1受容体に作用することにより、ヒトにもともと存在する食欲抑制ホルモンと似た働きをします。

これによって、空腹感を強く感じなくなり、また少しの食事でも満腹感を得られるようになります。

サクセンダ(GLP-1注射薬)

サクセンダ(GLP-1注射薬)

サクセンダとは

サクセンダは肥満症の体重減少(ダイエット)を目的として海外で承認されている薬です。

FDA(米国の厚生労働省に相当)で正式に認可されており、米国では肥満症に対して保険適応のある薬です。

また米国では12歳以上の子供への使用も認められています。日本では保険使用が認められておらず自費診療での処方となります。

サクセンダの体重減少効果 (海外での研究結果)

体重減少者 85%
5%以上の体重減少 (平均5.4kg減少) 60%
10%以上の体重減少 (平均10.4kg減少) 20%
20%以上の体重減重 (平均21.3kg減少) 6%

・体重減少に伴い、血圧、高脂血症の改善も認められた

当院でのサクセンダ使用症例
当院でのサクセンダ使用症例

30代男性モニターさま。

使用前(84.2kg)、使用1か月後(80.7kg)の変化(3.5kg減)です。

サクセンダ1.8mgまで増量し、あわせて食事指導、運動指導を行いました。

 

費用:サクセンダ1本22000円~

副作用:嘔気、消化管障害、低血糖など

サクセンダの使用方法

初回は医師の診察と採血検査を行い、看護師からは自己注射のやり方をお教えいたします。

その後、毎日1回、朝食前にご自分で腕、腹部、太もものいずれかに皮下注射していただきます。筋肉や血管に注射しないように注意してください。

体を慣らすために、少量から注射を開始し時間をかけて増量していきます。

特に最初のうちは軽度の吐き気などの副作用が出ることが多いですが、ほとんどの方は徐々に慣れていきます。

具体的には110.6mgから開始し、1週間ごとに0.6mgずつ増量していきます。

体重減少の効果が得られた量で継続して使用します。当院では最大使用量は2.4mgとしています。

使用例:0.6mg(1週間)→1.2mg(1週間)→1.8mg(効果が得られればこの量で継続)

当院でのサクセンダ推奨使用期間は312か月です。

サクセンダの保存方法

使用中のサクセンダは直射日光を避けて室温で保存してください。

未使用分のサクセンダは冷蔵庫で保存してください。凍結しないようご注意ください。 

 

自己注射に使用する針は毎回交換していただきます。

使用済みの針は医療廃棄物になりますので、ご自宅で処分せず必ず当院までまとめてご持参下さい。当院で適切に処分いたします。

リベルサス(GLP-1内服薬)

リベルサス(GLP-1内服薬)

リベルサスとは

国内および海外で糖尿病の治療薬として承認を受けている薬です。サクセンダと同様GLP-1受容体作動薬ですので、体重減少効果があります。

ダイエット目的での使用は自由診療となりますのでご注意ください。

 

リベルサスの体重減少効果(アメリカの研究結果です)

リベルサスの内服により体重が5%以上減少した方の割合は以下の通りでした。

3mg内服で21.3%7mg内服で28.7%14mg内服で44.3%

このように用量が多い(14mg)ほど体重減少効果が高い結果でした。

この研究での被験者の平均体重は88kg前後でしたので、私見ですが体重が軽い方はこの結果よりも少ない用量でより高い体重減少効果が期待できる可能性があります。

平均的な日本人であれば7mgでももっと高い割合で体重が減るのではないかと考えています。

リベルサスの使用方法

初回は医師の診察と採血検査を行います。

空腹時(1日の最初の飲食の前)に、コップ約半分の水とともに内服してください。

起床時がおすすめです。内服後、最低30分は飲食や他の薬を内服しないようにして下さい。

錠剤を分割したり、2錠同時に内服しないようにしてください。

3mg11錠から開始し、1か月後に7mg1日1錠に増やします。それで効果が得られればそのまま7mgで継続し、不十分であれば1か月後に14mg11錠に増量します。それでも効果が得られない方は中止をおすすめしております。

当院でのリベルサスの推奨使用期間は312か月です。

サクセンダとリベルサスのダイエット効果比較

それぞれの比較について

サクセンダとリベルサスの体重減少効果を直接比較した研究はありません。

ただ、それぞれの個別の研究結果を検討すると、現時点(2022/3)では体重減少効果はサクセンダがより高そうです。

使い分けとしては、自己注射ができてしっかりと効果を出したい方はサクセンダ、内服で負担を少なくダイエットに取り組みたい方はリベルサスをおすすめいたします。

GLP-1薬(サクセンダ、リベルサス)終了後のリバウンドについて

リバウンドについて

GLP-1薬の使用により太りにくい体質に変化するという報告もありますが、現時点ではその効果は確実なものではありません。

終了後のリバウンドを防止するためにも、GLP-1薬の使用中から食事、運動に注意して総合的な体重管理を心がけていただくことが重要です。診察時にもアドバイスを行います。

精密体組成計測

当院ではInBody470を導入しており、体重はもちろん、体脂肪率、筋肉量を精細に測定し、受診のたびにその変化を記録していきます。

これによりGLP-1薬による体重減少が脂肪減少によるものなのかを判定します。

人によっては体重減少に筋肉量の減少を伴う場合があります。こういった方は終了後のリバウンドのリスクが特に高くなりますので注意が必要です。

GLP-1薬(サクセンダ、リベルサス)が使用できない方

GLP-1薬(サクセンダ、リベルサス)が使用できない方

・未成年の方、70歳以上の方

・甲状腺腫瘍の持病・既往、甲状腺髄様癌の家族歴がある方

・糖尿病、膵炎、胆嚢炎、胆石、重度の腎障害、肝障害のある方

・腹部の大きな手術歴、腸閉塞の既往のある方

・サクセンダにアレルギーが出たことがある方

・妊娠中、授乳中もしくは妊娠予定の方

・うつ病、その傾向がある方

GLP-1薬の副作用について

・胃腸障害(嘔気、下痢、便秘、腹痛など):軽度のむかつきは使用開始時に高頻度でみられます。1週間程度で自然になくなることがほとんどです。

・倦怠感、頭痛

・低血糖(まれ):冷や汗、ふらつき、めまいなどの症状が出ます。糖分入りのジュースや飴を摂取してください

・抑うつ(まれ)

・急性膵炎(まれ):強い腹痛、背部痛などを引き起こします。このような症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してください

・腸閉塞(まれ):長期間の便秘、腹痛、嘔吐などの症状が出ます。使用を中止し医療機関を受診してください

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