イソトレチノインとは

作用

①皮脂腺を萎縮

皮脂分泌を大きく減らす作用があります。

この作用により、アクネ菌（ニキビの原因菌）が増殖できなくなり、抗生物質などよりもアクネ菌の数を減らすことができます。

 

②抗炎症作用

炎症が起こるのを防ぐ作用があるためニキビの炎症が起こりにくくなります。

 

③毛穴詰まりの解消

角化異常を改善し皮脂が毛穴に停滞するのを解消するため、アクネ菌が引き起こしていた炎症も鎮静されます。

服用期間

基本的に６ヶ月で１クールとなります。

（最長９ヶ月服用可能です。その後３ヶ月の休薬期間を設けた後、再度服用可能となります）

※ニキビが再発したとしても以前より出来にくい状態になることがほとんどですが、１クール終了後もニキビが気になる場合は２クール目をご検討いただけます。

※個人差はありますが効果はすぐに現れず少しずつニキビが減少していきます

服用方法

１日 １回 １錠 で内服してください。

※飲み忘れがあっても翌日に２錠服用することはやめて下さい

副作用

※代表的なもののみ記載してあります。細かい副作用に関してはご来院いただいた際に説明致します。

①皮膚や粘膜部分の乾燥

②催奇形性：妊婦はイソトレチノインを絶対に飲んではいけません

③ビタミンAの反応で赤みや痒みが出現することがあります

（ 内服中は症状が続きますが、内服終了後は次第に落ち着いてきますのでご安心ください）

 ④好転反応：一過性にニキビが悪化することがあります

（通常２週間～１ヶ月程度ですがそれ以上長引く場合もあります）

注意事項

・採血：内服前、２ヶ月に１回ごとに定期的に行い問題がないか確認させていただきます

※異常値がある場合は内服できないことがあります

 

・避妊：催奇形性があるため

女性♀：治療前１ヶ月、治療中、治療後３ヶ月

男性♂：治療中、治療後３ヶ月の避妊をお願いします。

 

・光の感受性：内服中は光の感受性が高くなるため、レーザー治療や光治療が出来ません。また、日焼けもお控えください。

 

・献血：内服中、服用終了１ヶ月はしないでください

 

・抗菌薬：テトラサイクリン系の抗菌薬との併用ができません。

医療機関を受診する際はイソトレチノインを内服している旨を申告してください。

 

・乾燥：治療期間中は乾燥が強くでることがあります