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当院のシミ取りスポット
当院のシミ取りスポット治療実績(シミ個数)
2022年2月 649個
2022年3月 1027個
2022年4月 774個
シミ取りスポットの治療の実際
診察
問診、視診、触診を行い、まずはシミの種類を判断します。
問診では、シミの発生した時期、思い当たる原因、日焼け習慣などをお聞きします。
視診ではシミの色合い、部位、境界、対称性など、触診では盛り上がりの有無を確認します。
これらの診察と肌分析機の情報も参考にして、そもそもシミ取りスポットで改善が見込める種類のシミかの判定を行います。
シミ取りスポット後の経過や注意点、料金などを説明し、ご納得いただいたうえで施術に移ります。
肌分析機(ネオヴォワール Neo Voir Ⅰ)
当院では日本製の最新の肌分析機であるネオヴォワールを用いてシミの評価、記録を行います。
現在あるシミはもちろん、潜在シミも評価が可能です。
従来のカメラ撮影では撮影条件、微妙な撮影角度の違いで、治療前後の評価を正確に行うことが困難でした。
肌分析器の最大のメリットは同条件で撮影した施術前後の写真を比較することによって、治療の効果、肌の問題点が正確に判別可能となることです。
Qスイッチレーザー
韓国トップメーカーのルートロニック社の最新のQスイッチレーザーであるスペクトラを使用しています。
スペクトラはFDA(米国食品医薬品局)、MDFS(韓国食品医薬品安全省)の認可を受けています。
スペクトラは、浅いところにあるシミ(いわゆるしみ、そばかす)への反応が良好な532nmと、深いところにあるシミ(ADMなど)に有効な1064nmの2種類のレーザーを使い分けることが可能です。
532nmのレーザーはメラニンを選択的に破壊し、メラニンの少ない周囲の健常皮膚へのダメージを最小限におさえることができます。
スペクトラは従来のレーザーにくらべて、短いパルス幅と高いピークパワーにより、効率的で高いシミ取り効果が得られます。
さらにトップハットビームという均一なエネルギー照射により、安定したレーザー照射が可能になっています。
・医薬品医療機器等法上の承認は受けていません
・ルートロニック社より輸入しています
・日本国内に同等の承認機器はありません
痛み
レーザー照射時には輪ゴムではじかれたような痛みがあります。
個数が少なかったり、小さいシミであれば特に問題ありませんが、数が多かったり面積の大きいシミの場合は麻酔クリームの併用をおすすめします。
経過
照射直後は、シミの一部が白くなったり、濃く浮いたように見えます。
レーザー照射部は赤みと熱感を持ちますが、数時間~1日ほどで落ち着きます。
その後シミは徐々に黒く変化し、1~2週程度で薄いかさぶたになって剥がれ落ちます。
剥がれ落ちたあとはピンク色の肌がでてきますが、これは1,2か月ほどで通常の肌の色に戻ります。
色戻り
日本人の場合、照射後1~2か月ほどで「色戻り」が3~4割程度の方に発生します。
これはレーザーの刺激によるもので炎症後色素沈着(PIH)と呼ばれます。
PIHは3~6か月ほどで自然に消失することがほとんどですが、人によっては目立ってしまいます。
気になる場合は外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)や内服薬(トラネキサム酸・ビタミンCやE)を使用することで治療することも可能です。
当院ではレーザーを照射するシミの数が多い場合、面積が大きい場合はPIHの予防目的で最初から外用薬・内服薬を使用することをおすすめしています。
当院の過去の経験では、はじめから外用薬と内服薬を使用することでPIHの発生を1割以下に減らすことができています。
その他の注意点
取り切れない、赤み、肝斑の増悪、白斑、再発など
外用薬(美白クリーム)
外用薬であるハイドロキノンとトレチノインをシミ取りスポットに併用することもあります。
ハイドロキノンはメラニンの産生を抑制し、トレチノインは新陳代謝を活発化しメラニンの排出を促進します。これによりPIHの発生を抑制することができます。
さらにこの2つは肝斑の治療薬でもあるので、シミ取りスポットの刺激により出現、増悪しやすい肝斑を抑える効果もあります。
さらにシミ取りスポットで反応しにくい色の薄いシミにはこれらの外用薬が特に有効ですので、非常に相性の良い治療と考えています。
内服薬
トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEはいずれも肝斑およびPIHの抑制効果があります。シミ取りスポット後に使用する薬剤として合理的です。
症状別のシミ取りスポット
しみ(老人性色素班)に対するシミ取りスポット
老人性色素班(日光性色素班)は、一般的に「しみ」と呼ばれるもので、加齢と紫外線の影響で発生し、個人差がありますが30歳ごろから徐々に増えてきます。
形、大きさはさまざまで、ほほやこめかみなどに多くできます。
また肝斑やそばかすなどと混在することもあります。
老人性色素班はシミ取りスポットに反応しやすく、治療成績は良好です。多くの場合、1回の照射で改善が見込まれます。
ただし、老人性色素班を放置するとしだいに盛り上がり、脂漏性角化症と呼ばれるようになって、シミ取りスポットでの治療は困難となります。
しみ(老人性色素班)の症例
40代女性モニター様の施術前と施術3か月後です。
老人性色素班にたいしてシミ取りスポットを行い、当日からトレチノインとハイドロキノンの1日1回夜のみ外用を開始しました。
頬からこめかみ、顔の外側は老人性色素班がよく発生する部位です。
シミ取りスポット全顔(美白クリーム込み) 料金:78000円
副作用:発赤、炎症後色素沈着、白斑など
少し色素は残存しているものの、しっかりと改善しているのがおわかりいただけると思います。
そばかす(雀卵斑)に対するシミ取りスポット
そばかすは、発生原因として体質(遺伝)の影響が大きいシミの一種です。
典型的には10歳前後から発生し、紫外線によって悪化します。
色白の方に多いことも特徴で、ほほや目の周囲などに両側性に発生します。
そばかすはシミ取りスポットに反応しやすく、治療成績は良好ですが、老人性色素班にくらべると再発リスクは高くなります。
多くはありませんが半年から1年ほどの期間をあけて再度スポット照射を行うこともありますし、メンテナンスとしてIPL(光治療)を行うこともあります。
そばかすの症例
20代女性モニターさまの施術前と施術2か月後です。
シミ取りスポットと外用薬(トレチノイン、ハイドロキノン)併用で治療しました。
トレチノイン使用中のため鼻に軽度の皮むけがありますが、まぶたも含めそばかすの改善が見られます。
シミ取りスポット全顔(美白クリーム込み) 料金:78000円
副作用:発赤、炎症後色素沈着、白斑など
肝斑に対するシミ取りスポット
肝斑は炎症をベースにできるシミであり、炎症を引き起こすシミ取りスポットは増悪のリスクが高いため通常行いません。
ただ肝斑としみ(老人性色素班)が混在している場合、双方の範囲、大きさ、濃さを判断して、肝斑が悪化するリスクよりも、期待されるしみの改善度合いが大きいと考えた場合、リスクをご了承いただいたうえでシミ取りスポット照射を行うこともあります。
このような症例では、肝斑の増悪を抑えるために必ず外用薬と内服薬を併用していただきます。
シミのほとんどが肝斑であると判断した場合、シミ取りスポットではなく、外用薬と内服薬だけでの治療や、レーザートーニングをおすすめします。